20世紀の半ばに発明されたトランジスタとコンピュータは、半導体集積回路と情報システムへと発展し、情報通信産業を生み出しました。情報通信技術(ICT)は、行政、経済、交通、物流、医療、教育などあらゆる社会システムの神経系として、今では社会情報基盤とも呼ばれるようになりました。
21世紀に入り、さまざまな実世界のデータを多様なセンサーで集め、実世界のモデルを構築し、シミュレーションや最適化に基づき意思決定を行い、結果をさまざまな制御機器や規制・制度により実世界にフィードバックするサイバーフィジカルシステム(CPS)が構築できるようになりました。この技術を利用して、都市のさまざまな活動を統一的に制御する都市OSの概念が生まれ、スマートシティ構築の基盤と位置付けられるようになっています。データトランスフォーメーション(DX)が叫ばれる現代の都市基盤のあり方について考えます。
◆受講料:会員3,500円、非会員7,000円